お役立ち情報

~5割の企業が知らない~
「障害者に頼む仕事がない」という課題の解決法

2025年6月5日

障害者雇用の最大の課題は「頼む仕事がない」

「ロクイチ報告」の季節がやってきました。
「ロクイチ報告」とは、毎年、事業主が国へ行う、6月1日現在の自社の高年齢者や障害者の雇用状況に関する報告のこと。
現在、障害者雇用率制度によって定められた民間企業の法定雇用率は2.5%となっており、従業員を40人以上雇用している事業主は、障害者を1人以上雇用しなければなりません。

「ロクイチ報告」を通じて自社の現状を改めて確認し、障害者雇用に取り組む必要性や実施にあたっての課題を感じている方も多いかもしれません。

厚生労働省職業安定局障害者雇用対策課の「令和5年度障害者雇用実態調査結果報告書」によれば、6割以上の企業が「障害者雇用に課題がある」と回答。そして課題として回答されたもののなかでは、「会社内に適当な仕事があるか」が 7割以上で最多となっています。

課題解決のポイント1つ目は「発想の転換」

この「障害者に頼む仕事がない」というご相談を受けた際、私たち専門アドバイザーは以下の二つのポイントを解決手段としてご紹介しています。
一つは「障害者への仕事の割り当てに関する発想の転換」
もう一つは「テレワークの活用」です。

一つ目の発想の転換についてご説明しましょう。
それは「人を採用してからできそうな仕事を探す」のではなく、「頼みたい仕事を決めてから、それができる人を採用する」という逆転の発想です。

たとえば、「とりあえず障害者を採用」したあとで、「その人の出来そうな仕事を探す」A社の場合・・・

人事部「今度採用した方に頼む仕事、何かないですか?」
営業部「販売データの集計や分析をエクセルでやってもらえると助かるけど」
人事部「エクセルはあまり得意じゃない人なんです」
営業部「じゃあ、ウチでは頼める仕事はないかな。」
人事部「・・・・・」(がっかり)

こんな風に、人事部の方は「仕事探し」に苦労します。

一方で「頼みたい仕事を先に探す」B社の場合・・・

人事部「今度採用する方に頼む仕事、何かないですか?」
営業部「販売データの集計や分析をエクセルでやってもらえると助かるけど」
人事部「なるほど、ではエクセルが得意な人を採用しますね」
営業部「ありがとう!助かるよ」

こんな風に人事部の方は「仕事探し」に苦労しません。

「人ありき」の「仕事探し」ではなく「仕事ありき」の「人探し」をする。
この発想の転換が、障害者雇用最大の課題「頼む仕事がない」を解消する一つ目のポイントです。

ところが、このお話を各社の人事・総務の方にすると、こんな反応が返ってきます。
「しかし実際に募集をしても、そんなスキルを持った人材からの応募はありませんよ」

確かに、地域によっては地元在住で就労意向のあるの障害者の数がそれほど多くなく、高スキルの人材がいない可能性もあります。
そこで第2のポイント「テレワークの活用」が大切になってきます。

課題解決のポイント2つ目は「テレワーク」

通勤圏内に住む「スキルを持った障害者」が数名だとしても、テレワークを使って「完全在宅勤務」で働いてもらえば、募集対象は全国に広がります。高スキルを持った障害者に巡り合う確率は大きく上がります。
過去に、2名の求人のオンライン説明会に600人が参加した事例もあります。
テレワークこそ「やってほしい仕事を頼める人と巡りあう」ための切り札なのです。

しかし、「ただでさえ体調管理が難しい障害者を遠隔でマネジメントできるのか?」「コミュニケーションは十分にとれるのか?」など、企業側の不安も多いかもしれません。
その際には、ぜひ「障害者のテレワーク雇用企業向け相談支援窓口」をご利用ください。専門アドバイザーが無料で5回までご相談に対応し、課題解決の伴走支援をいたします。
まずは、「自社のお悩み」について、お気軽にご相談ください。

全国の採用担当者様対象
障害者のテレワーク雇用
企業向け相談支援窓口はこちらから